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今夜の番組チェック

純白のドラ!!

   第1話 魔界から来たネコ型ロボット



ジャイアン「待てぇぇぇーーーーーー、のび太ぁぁぁーーーーーーーー!!!!!」

のび太「誰か助けてぇぇぇぇーーーーーーーーーー!!!!!!」



 凄い長音の多い台詞を使う少年。その少年に追われる眼鏡の男の子も長音が多い。



のび太「うわっ!!」



 眼鏡の子は曲がり角から突然、腕を引かれる。



???「こんにちは、僕ドラえもんです。」

のび太「君、何なの?仮装大会に出るの?」



 ドラえもんと、名乗った者は恐ろしく人間離れした容姿だった。



ドラえもん「所で君、これ読める?」



 ドラえもんは、のび太の質問を無視し、変な模様の付いた純白の本を渡す。



のび太「僕だって、結構忙しいんだよ。本読んでるヒマなんて・・・」



 そう言いながらも本を開く。結構余裕のようだ。



のび太(?? なんでだ? ここだけ読める。)

ドラえもん「どう?読める?」

のび太「うん、読めるけど・・・」



 ドラえもんは、嬉しそうな表情して、こう言う。



ドラえもん「声を出して読んでみて。」

のび太「悪いけど、僕忙しいから・・・」



 のび太がそう言った時、



ジャイアン「のび太ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」



 威勢のいい声が聞こえる。



のび太「ジャ、ジャイアンだぁぁぁ!!」

ドラえもん「ジャイアンって、誰?」

のび太「ガキ大将だよ!!約束の時間に30秒遅れると「腕の2,3本へし折ってや
る」って言い出すんだ!!!」

ドラえもん「恐ろしい・・・」



 ドラえもんの顔が青ざめる(元々青いけど)所で、3本目の腕はどこに?



ジャイアン「見つけたぞ!!ギッタンギッタンにしてやるぅ!!!」

スネ夫「諦めろ、のび太!!もうお前はジャイアンに殴られる運命なのだ!!」



 のび太、絶体絶命



ドラえもん「大きいのがジャイアンでしょ?そこの小さいのは?」

スネ夫「僕は小さくなんかないぞ!!」



 スネ夫は無駄な抵抗をする。誰が見たってチビだよ。



のび太「あいつはスネ夫。いつも僕だけ仲間外れにするんだ。」

ドラえもん「君、典型的ないじめられっこなんだね。」



 手痛いツッコミが入る。



ジャイアン「ゴチャゴチャ言ってると、ぶん殴るぞ!!!」

のび太「言わなくても殴るじゃないか!!」

ジャイアン「うるせぇ、のび太の癖に!!」



 ジャイアンが襲い掛かる。今思えば、のび太は女の子に生まれていれば、

ジャイアンに殴られなくても良かったのでは・・・



のび太「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」



 ジャイアンの拳が迫る

のび太は怨んだ。あの時「男の子として生まれた自分」を



ドラえもん「落ち着いて、のび太君。本に書いてある文字を、心を込めて叫ぶん
だ。」

のび太「だっ、第一の術 ジキル!!」



 ドラえもんはお腹のポケットから黒い筒を取り出す。



ドラえもん「空気砲!!」



 空気砲を手に付けてジャイアンに向ける。

バン!!!!



ジャイアン「ウオッ!!!」



 空気の塊がジャイアンを捕らえる。

その衝撃で、ジャイアンは後方に吹き飛ばされる。



のび太「えっ・・・」

スネ夫「今、何が・・・」



 二人とも、あまりの展開に呆然としている。

何をしたのかはわからない。唯一つわかる事はドラえもんが、ジャイアンを吹き飛ば
した事である。



ジャイアン「の、のび太ぁ!!!ギッタンギッタンのボッコボコにおしてやるっ。そ
この青いのもだぁ!!!」

のび太「いけない!!逃げよう!!」



 のび太はドラえもんの手を引っ張り、家に向かう。



ドラえもん「あっ、ちょっと、一人で走れるから放して!!」

のび太「あっ、ごめん。」



 のび太はストップし、手を放す。



のび太「でも、ドラえもん。今どうやってジャイアンを吹っ飛ばしたの?」

ドラえもん「説明は後。追っ手が来た!」



 ドラえもんの視線の先には、先程の攻撃で興奮しているジャイアンが居た。



ジャイアン「のび太ぁ、罰として、俺の家の店番、草むしりを含めた家事全般をやら
してやる!!!!」

スネ夫「のび太、大人しく捕まった方が身のためだぞ!!」

のび太「あわわわわわ・・・・どうしよう。」



 だったら早く逃げろよ、と言う突っ込みは無し!



ドラえもん「のび太君、心を込めて今の呪文を唱えるんだ!!」

のび太「わかった。第一の術 ジキル!!!」



 再び放たれる空気玉は確実にジャイアンを捕らえていた、しかし



ジャイアン「この俺様が同じ手を二度食うと思ったかぁ!!」



 ジャイアンは傍で走ってるスネ夫を盾にした。



スネ夫「だしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」



 モロに空気玉を受けたスネ夫は、白目を向いている。



のび太「効かない!!逃げよう!!!」



 ドラえもんと一緒に走り出すのび太、それを追うジャイアン、盾にするため、ジャ
イアンに担がれてるスネ夫、どうなるのび太。

走っているドラえもんは、後ろを振り向いた。



ドラえもん「(ウ、ウソだろ?本当に・・・・殺される!!!)」



 ドラえもんの目には、興奮によって出来た汗が蒸発し、更にその水蒸気がジャイア
ンの鼻息で冷やされ、鼻息が肉眼で見えるのだ。



のび太「(くそっ!!もう一度ジキルを・・・)」



 のび太は魔本を開く。そして、思いもよらぬ光景が目に入った。



のび太「ドラえもん!!新しいページが読める!!!」

ジャイアン「なにページだか何だか言ってやがる!!ぶっ飛ばしてやる!!!!」



 スネ夫を投げ捨て、本気モードで追いかける。



ドラえもん「それを読んで!!僕らが生きてる内に!!!」

のび太「言われなくとも!!第二の術 ヘリコルク!!」



 ドラえもんは、再びポケットを探る。



ドラえもん「タケコプター!!」



 ポケットから竹とんぼのような物を二つ取り出す。

すると、それを頭に付け、スイッチを押す。

プロペラが回り始め、体が宙に浮く。



のび太「ドラえもん!!僕の分は!!?」

ドラえもん「大丈夫!ちゃんとあるよ。」



 もう一個のタケコプターを、のび太の頭に付け、スイッチを押す。



のび太「わぁ、僕本当に飛んでるよ。」



 そんな感想を述べながら、上に逃げる



ジャイアン「チックショウ!!覚えてやがれ!!!」

スネ夫「僕が盾になったのに、それを無駄にする気か!!」



 文句を言うスネ夫をジャイアンが見つめる。



スネ夫「ん?どうしたの? ジャイアン。」

ジャイアン「スネ夫・・・お前がのび太の代わりをやれ!」

スネ夫「えっ????」



 ジャイアンのポカンとした表情から一変、鬼のような表情になる。



ジャイアン「まてぇぇぇぇぇぇぇ、のび太ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

スネ夫「なんでこうなるのーーーーーー!!」



 その頃、上空では



のび太「ところでドラえもん、さっきの黒い筒といい、この竹蜻蛉といい、いったい
なんなの??」

ドラえもん「信じて貰えるかは解らないけど、僕は魔界から来たんだ。」

のび太「マカイ???」

ドラえもん「そう、そして千年に一度行なわれる王を決める戦いを、人間界でするん
だ。」

のび太「なんで、人間界でするの?」



 もっともな疑問をぶつける。



ドラえもん「さぁ、僕にも解らない。何しろ、前回の戦いから千年たっているか
ら。」

のび太「戦いのルールは?」

ドラえもん「ルールは人間界に送り込まれた百人の魔物の子供は、本を持っている。

そして、その本は人の心をエネルギーにして術を出す。君が唱えた時のようにね。」

のび太「それで?」

ドラえもん「相手の本を燃やすと魔物は魔界に帰る。王になる資格が失われたから。

そして最後まで生き残った者が次の王なんだ。ちなみに、魔物の本を読めるのは、

この世界でただ一人、僕の場合はのび太君、君だけなんだ。」



 かなり信じ難く、かつ読みにくい文章だ。



ドラえもん「信じてくれるかい??」

のび太「うん。この力でジャイアンを吹き飛ばしたのも事実だし、僕が選ばれたのな
ら、戦うよ。」

ドラえもん「ありがとう。でも、この力は一歩間違えれば、殺人の道具になるから、
気をつけてね。」

のび太「解ったよ。そこが僕の家なんだ。」



 のび太とドラえもんは、視界に入る中で、一番ボロッちい家に向かって行った。



 続く