もしも、清麿と詞音が従兄妹だったら
ガッシュ「清麿、その箱はなんだ?」
清麿「パソコンだよ!!おまえがこの前、体当たりして壊したあれだ!!」
その時ガッシュはパソコンを壊したときのことを思い出す。
回想
カコン・・・・カコン・・・・・
ウマゴン「メル・・・」
ガッシュ「ヌゥ・・・ヌゥ・・・・」
ガッシュとウマゴンは、バルカンを使い、缶蹴りをしている。
指がないウマゴンにできる、数少ない遊びだ。
ガッシュ「ヌオォォォォォォォォ!!!!」
ウマゴン「メ、メル!」
ガッシュの叫びに一瞬ウマゴンはひるむ。
ガッシュ「これで決めるのだーーーーー!!!!」
ウマゴンの見せた隙をついたガッシュは空き缶をバルカンの足を使い、転がす。
ウマゴン「メ・・・メルメルメーーーーー!!!!!」
ウマゴンのダイビングも空しく、空き缶は30点のゴール?に当たる。点数の意味がない気がするのは私だけだろうか。
ガッシュ「やったのだ!!私の勝ちなのだ!!!」
ウマゴン「メル・・・・・・」
ウマゴンは自分が大きな隙を見せてしまったことに悔やむ。
ガッシュ「ウマゴン、始めた頃と比べると随分上達したのだ。落ち込むことないのだ。そうだ、外で特訓をしようではないか。」
ウマゴン「メルメルメーーー」
ウマゴンが立ち直ったその時!!!
ポツ ポツ ザザーーーーーーーーッ
待ってましたと言わんばかりに雨が降る。
ガッシュ「ウヌゥ、これでは特訓はできないのだ。」
ウマゴン「メル・・・・・」
何をしようか・・・・そんなことを考え、沈黙が続く。
ガッシュ「そうだ!!外で出来ないならここで特訓するのだ。でも、部屋の中だから本気は出せないけど、やらないよりはマシなのだ!」
ウマゴン「メル!!」
ウマゴンは、こっくりとうなずく。やめときゃいいのに・・・こういうのはやってる内に本気出しちゃうんだから。
ガッシュ「いくぞ!!ウマゴン!!」
ウマゴン「メルメルメー!!」
そんなわけで特訓が始まり、思った通りにお互いヒートアップしてきた。
ガッシュ「ヌオォォォォォォォ!!!」
ガッシュの必殺技、全身体当たりがウマゴンに放たれる。しかし、ウマゴンはヒョイと身をかわす。ガッシュはパソコンに激突。
清麿「ガッシュ・・・・・」
さっき帰って来た清麿の目の前には、パソコンを体当たりで破壊するガッシュが居た。
ガッシュ「ヌオォ・・・・ヌオォ・・・・・」
ウマゴン「メ・・・・・メ・・・・・」
ウマゴンとガッシュの顔が、恐怖の一色に染まる。
清麿「部屋の中で暴れるなーーーーーーー!!!!!」
回想終了
ガッシュ「ヌウ・・・・そうだ、私もパソコンとやらを運ぶ手伝いをするのだ。」
清麿「遠慮しとくよ・・・また壊されたら嫌だからな。」
どうやら、機械類を扱う信頼性は、全くないようだ。
ピンポーン
清麿「誰か来たみたいだぞ、ガッシュ、ちょっと見てきてくれ。」
ガッシュ「ウヌ!!!」
あの時の汚名を返上するぞ、と言わんばかりに返事をする。誰かに頼りにされるという事は、結構嬉しいものである。
ガッシュ「どちら様ですか〜」
扉を開けたガッシュの目には、女の子が居た。背は、ガッシュと清麿の中間ほどある。
少女「君、ここの子?」
ガッシュ「ウヌ、そうだが、お主は誰なのだ?」
少女は玄関を見る。幼児サイズの靴と少し汚れた運動靴がある。
少女「清麿って人、居る?」
ガッシュ「清麿の友達か?」
ガッシュの質問に少女は一瞬戸惑う
少女「まぁ、そんなところかな。」
ガッシュ「そうか、お主は清麿の友達なのだな。ならば、清麿を呼んでこよう。」
少女「あ、ちょっと・・・」
ガッシュ「きよまろー、友達が来たのだー!!」
元気よく叫び、ガッシュはドタドタと階段を駆け上がる。しかし、少女は緊張した顔をしている。
清麿「誰だよ、友達って。」
この時間、清麿のクラスメイトは皆、部活のはずで、清麿には心あたりがないのだ。
少女「久しぶりね。」
そこに居たのは意外な人物だった。清麿は唖然とした。しかし、すぐに喜びの表情へと変わった。
清麿「詞音じゃないか、久しぶりだなー、最後にあったのは去年の夏休みだっけ。」
清麿の反応に詞音と呼ばれた少女は目が点になる。(この表現が一番あってるだろう)
ガッシュ「この者は詞音というのだな!!」
清麿「ああ、ところで詞音、ここからお前の家まで半日はかかるぞ?もう家に帰らなきゃいけないじゃないか?」
清麿の疑問はもっともだ。わざわざ挨拶しに来たというのは有り得ないだろう。
詞音「聞いてないの?私がここに泊まるってこと。」
清麿「そうか、泊まるのか・・・って聞いてねぇよ。だいたい、学校はどうすんだ
よ。」
詞音「学校なら、転校することになったの。」
ガッシュ「泊まるという事は、詞音がこの家に住むという事だな。」
詞音「そう!!」
詞音とガッシュが盛り上がってる中で、清麿は新たな疑問をぶつける。
清麿「詞音、なんで家に来たんだ?何か理由があるはずだろ?」
清麿の質問に詞音の表情が暗くなる。
ガッシュ「ヌウ、別に答えたくなければ良いのだぞ?」
詞音「いや、いいの。答えた方が私も楽になりそうだし・・・」
ここでガッシュはあることに気が付く。
ガッシュ「おお、自己紹介がまだだったのう。私はガッシュ・ベル、よろしくなのだ。」
まぁ、こんな時に自己紹介しなくても・・・
詞音「うん、よろしくね、ガッシュ君。」
ガッシュ「そういえば、さっきからずっと立ちっぱなしだったのだ。とりあえず、上がるのだ。」
そんなわけで清麿の部屋
詞音「それじゃ、本題に入るね。」
清麿「ああ。」
場の空気が重くなる。
詞音「私のお父さんが居ないのは知ってるでしょ?」
詞音の父親は今年の一月、交通事故で亡くなってる。
詞音「それで、お母さんが再婚したんだけれど、相手はすっごい暴力を振るうの。」
ガッシュ「酷すぎるのだ。そいつは、詞音や詞音の母上のことが好きだから結婚したのではないのか。」
確かに酷い。自分はこんな大人にゃなりたくない。
詞音「だから、お母さんはどこかへ逃げたの。そしたら、その男は他に愛人が居たらしくて、家を出てったの。」
清麿「で、他に身寄りが無いから家に来たというわけか・・・」
話が一段落した瞬間、詞音が持ってきたスポーツバックがもぞもぞと動く。
???「ナァ〜」
スポーツバックの中から猫の声が聞こえる。
???「ナァ〜、ナァ〜、ナァ〜」
詞音「あっ、ニャルラト!!」
詞音がバックを開けると、中から本を頭に乗せた猫が顔を出す。
それは、清麿とガッシュの顔を、真っ青にさせた。猫が頭に乗せている本は、魔物の力を引き出すための魔本だったのだ。
詞音「ごめんね〜、ニャルラト〜。」
ニャルラトの背中をなでる詞音に、清麿は質問する。
清麿「なぁ、詞音。その猫の頭にある本なんだけど・・・・」
清麿は、ニャルラトの頭にある本を指差す。
詞音「この本のこと、知ってるの?」
清麿「ああ、知ってるもなにも、俺はガッシュの本の持ち主だ。」
詞音とニャルラトは、脅えた顔をしている。
詞音「じゃあ、ニャルラトの本を燃やすの?」
ガッシュ「ち、ちがう!!お主達が良い者ならば戦う気などない!!」
清麿「ガッシュの言う通りだ!!そもそも、俺達が戦う理由なんて、どこにもないじゃないか!!」
詞音が微笑みを見せる。
詞音「ありがとう。」
清麿「え・・・別にお礼を言われるようなことはしてないけど・・・」
詞音「でも、敵じゃない人がいるって、とっても幸せだよ。周りが敵だらけって、すごく辛いもん・・・」
その後、しばらく雑談。
詞音「でも、清麿って変わった・・・と言うより、戻ったよね。」
あどけない顔で詞音は言う。
清麿「そうか?」
ガッシュ「清麿の、どこが変わったと言うのだ?」
詞音「中一の時は、すごく暗くて、何事にも興味無しって感じだったけど、
今は小学生の時に戻った感じ。」
こうして、詞音が来てからの一日目が終わった。
続く
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