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LEVEL32 選んだ道 前編

 

某部屋

 

「それで、言い訳は?」

 

「・・せめて、術撃つ前に聞いてくれ。」

 

既に体はいろんな術を受けてボロボロだったが(治療してもらった体が再びボロボロに)

お仕置きタイムが終わって、ブラゴは呆れながら外に出て行った。・・・ガッシュは元より外に出されていたが。

 

「あんなケガで出ていくなんて・・どういつもり?」

 

グィッ!

 

「ぐっ・・」

 

胸倉を掴まれ、倒れている体を起き上がらされる。

表面の傷よりもNo2との戦いで開いた深い傷に痛みが走る・・治療呪文をもってしても、完全に治らなかった傷。

 

「帰還途中のチアキから報告は聞いたけど、案の定・・随分手酷くやられたみたいね。」

 

「そうだな・・だが、俺は正しかった。奴等だって馬鹿じゃない・・やはりナンバーズが動いていた。」

 

「・・・予想、できていたっていうの?」

 

「・・・・・・・・・・ああ。」

 

「・・・・」

 

互いに沈黙。しばしの沈黙の後、ある音が部屋に響いた。

 

プッツン

 

「あ・な・た・という人は〜!!」

 

ギリリリ・・

 

鬼の形相で首を絞めるシェリー。・・・子供が見たら夢に出そうな勢いだ。

 

「ぐぁぁ・・まて・・死・・ぬ・・死・・・って、本気で死ぬわ!」

 

首があらぬ方向に曲がっているにも関わらず、無理やり首絞めをほどくトウヤ。

 

「いいから座りなさい!」

 

「・・・ああ。」

 

いつになく怒っているシェリー

あまりの剣幕に、止む無く従うトウヤ。

 

「・・・・・貴方、何故それを言わなかったの?」

 

「・・俺達で十分だったからだ。」

 

「下手な嘘ね・・・・確かに貴方達は強いわ。

 だけど、あんな怪我で倒せるほどナンバーズは甘くない、それぐらい貴方ならわかっているはずよ。」

 

「・・・・・さぁ、な。」

 

否定するでもなく、肯定するでもなく。

ただトウヤは曖昧な笑みを浮かべる。その心境は読み取れない。

 

「何であんな無茶を・・・・まさか、あの子達を助ける為に・・」

 

「言ったら・・・止めただろ?」

 

パァンッ!!

 

乾いた音が鳴り響く。叩かれた頬が赤く腫れていた。

 

「また・・・繰り返すつもり!?あの二人・・・この戦いに耐えられると思う?

 今度は・・・・・貴方が死ぬわよ。」

 

「・・・」

 

鋭いシェリーの視線にも、先ほどの叩かれたときもトウヤは無言だった。

 

「・・それとも罪滅ぼしのつもり?以前、助けられなかった子の。」

 

「その話はよせ!」

 

明らかな拒絶。有無を言わせない迫力がトウヤにあった。

シェリーが思わず、気圧されるほどの。

しばらくの沈黙の後、シェリーが口を開く。

 

「・・・私達はデス・ブレイズ相手に負けは許されない。

 負ければ・・・きっと死以上につらいことが待っている。だから・・」

 

「わかっている。・・・もう、あんな思いは二度と・・」

 

負けられない・・訳がある。


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