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あるプリーストの物語 第二十三話 中編

 

「では、基本から」

 

ドサッ!

 

「多っ!?」

「き、基本?」

 

抱えていた束の一つが机の上に置かれる。

高さにして辞書1冊分ほどあるだろうか。

 

「神学、歴史、術、戦闘理論、兵法、etc・・・おいおい、基本から一級聖職者の一次試験に匹敵する応用問題まで。

 つまり、レナン家の家庭教師ならあらゆるジャンルが出来て当然ってことか・・」

 

いえ、ぶっちゃけ選別がめどいので。

 

顔色一つ変えずにあっさりと白状する。

 

「あんたの都合かい!?っていうか、罪の意識欠片もないかのごとくぶっちゃけた!?」

「えーと、こういう人なんです・・仕事は出来るんですけど。」

 

どこか諦めた表情でサラが呟く。

どうやらこういうことは一度や二度じゃないらしい。

 

 

しばらくして

 

「お、終わった・・・・腕がつるかと思った。

 色々言いたいことがあるが、とりあえず経済学帝王学は聖職者関係ないと心の底から叫びたい。

 議長に無理やり叩き込まれてたからいいものを・・」

「な、何でそんなものまで・・?」

 

(そういえば議長に、”いつか役に立つから死ぬ気で覚えろ”って勉強させられたなぁ・・。

 ・・・・・・・・やべぇ、議長マジ預言者。)

 

「では、次はダンスの試験を。」

「いや、何の試験!?何なの試験だ、これ!?

 ダンスは関係ないだろ!ダンスは!」

 

「あ、大丈夫ですよ、衣装も曲もこっちで準備してますので。」

 

エルクのツッコミを余所に的外れなフォローをメイドが入れる。

 

「それと僭越ながらパートナーは私が。」

「えっ、うらやま・・じゃなくて、本当に何の試験なの!?」

 

「・・・・あと、どれぐらい残ってるんだろうなぁ。」

 

 


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