あるプリーストの物語 バレンタイン編その3
「さて、眠らせたわけですがどうやって起こしましょうか」
「もうこのまま今日一日眠らせておいた方がエルクの為だと思うんだ……
起きても地獄が待ってるわけだし」
「ま、まだ地獄と決まったわけじゃ」
ちなみにエルクは気絶させた後、椅子に座った状態で縛られている。
「まぁ、眠ってても多分無理矢理流し込まされると思うんですよ。
エレン様特性のチョコを全部。」
「すぐ起こすぞ!今すぐにだ!グズグズするなよ!」
「え、今すぐですか?もう少し寝かしてあげても……」
「手遅れになったらどうするの!だが、どうやって起こしたものか……わりと本気で気絶させちゃったからな。」
麻酔が効かなかったのでやむなくそういう手段になってしまった。
だから、むしろ気絶というか瀕死に近い状態なのだ。
ジェイドが頭を捻ってるとメイドが手をあげる。
「まぁ、こんなこともあろうかと起こす準備はしてましたけどね。
どれにします?」
「どれって……選択肢あるのかよ。
いつのまに準備したとか、もしかして最初からこうなるように仕向けたのかと色々ツッコミたいけどまぁいいか。」
「では、こちらからどうぞ
1:叩き起こす
2:薬で無理矢理
3:エレン様を呼ぶ
4:白ポーションをぶっかける」
「全部アウトじゃねぇーか!!」
ジェイドが力の限り叫ぶ。しかし、メイドは全く表情を変えずに聞き返す。
「何か問題でも?」
「大有りじゃねぇか!何その選択肢ふざけてるの!?
1、2はまだ予想できたけど3,4はねーよ!特に4!」
「でも、4が一番平和なような……」
「明らかにアウトだから!詳しくは言えないけどアウトだから!
あとそれ以上触れないで!」
サラの疑問にジェイドが必死がとめる。
「どうしてですか?」
「いいんだよ!知らなくていいんだよ!むしろ、そのままの君でいてほしい!」
「ああ……白ポってそういう」
「ちげーよ!全然ちげーよ!何頬染めてんだよ!このメイドさんは!」
だがジェイドの全力のツッコミも二人には一切届かない。
「ちょっぴりワクワクしますね」
「しねぇよ!全然しねぇよ!スリルとサスペンスしかねぇよ!
助けてエルク!さっきからツッコミが足りない!!
このままじゃ神の声が発動しかねん!」
ジェイドが半ば涙目になりながらもツッコむ。
「じゃあもう3番で……」
「3もダメだー!!!」
*その後、結局平和に叩き起こしましたので無害です